組版担当者の本音 (その1)

組版する立場から、論文のTeX原稿について、思い付く事をいくつか書かせて 頂きたいと思います。
まず、TeXファイルのフロッピィー投稿またはe-mail投稿について
(1)投稿ファイルの一本化
FD、e-mailの場合とも、ソースファイルの細分化は避けて頂けると 大変ありがたいです。 論文を作る時点ではinputファイルは便利な方法ですが、投稿される時は 一つにまとめて頂きたいです。当方は同時に沢山の論文ファイルを扱いますので、 一著者は一ファイルとして頂けると、手間が省けます。
(2)ファイル名
TeXのファイル名を、できれば特別な名前(例えば、タイトルの略や 著者の名など)か、論文番号が分かっていれば、論文番号をとって ファイル名をつけてもらいたいです。図などのepsファイルも、 固有な名前をつけてもらいたいです。
次に、ソースファイルの中身について
(1)TeXのマクロの使用
例えば、タイトルや著者名、所属、住所、キーワードなどの記述に、

   \begin{center}

  {\bf タイトル}

   \end{center}

のように書かれるよりは、(AMS-LaTeXの場合ですが)

   \title{タイトル}

   \author{氏名}

   \address{住所}

   \email{xxx@xxxx}

   \keywords{AMS}

などを使って頂けると、作業する際に分かり易いですし、楽です。 但し、TeXの種類で若干の違いはあると思いますが。 本文に関しても同じことで、

   \vskip 5mm

   {\bf Theorem} ...

のように、\vskipなどの細かいサイズ指定を多用されるのはやっかいなので、 やめてほしい。

   \begin{theorem} ... \end{theorem} や

   \section{節}

などを使って頂きたいです。 スタイルファイルによっては、細かい空白の指定は無視されることもあります。 ともかく、細かいサイズ指定や\newpage などの頁変えもやめてほしいです。 投稿後、初校を御送りしたときなどにも、まれに「\vskip 1cm を挿入してほしい」 みたいなことを言われることがありますが、これは勘弁してほしいというのが 本音です。 
(2)記号の統一化
例えば、実数全体を表す記号 R はボールド体の R であったり、 イタリック体の R やBlackboard体などが一般に使われますが、 使われるTeXの種類によっては使えないものやコマンドの違うものなども あるので、直接 $\Bbb R$ と記述されるよりも

   \def\R{\Bbb R}

のように定義して、$\R$ としてもらったほうがいいです。他にも、

   \def\C{\Bbb C}

   \def\N{\Bbb N}

などなど、万一、フォントなどの関係で変更する場合も、この一行だけ 書き直せば済みますので、手間も省けますし、タイプミスもなくなるだろう と思います。(これは、あくまでも御願いなので。)
以上、思いつくまま並べましたが、著者の方々の御参考になれば幸いです。
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